野良猫に要注意!外でお散歩をしなくても病気をもらってくるケースも?

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野良猫は屋外で生活しているため、エサや水を複数のネコでシェアしています。それが原因でさまざまな病気や感染症リスクに晒されており、飼い猫ちゃんと接触すると思わぬ病気や感染症をもらってきてしまうことも…。少し怖いですが、野良猫がよく持っている病気や感染症についてまとめてみました。



野良猫がよく持っている病気や感染症

■猫伝染性肺炎(FIP)

猫伝染性肺炎は、猫コロナウイルスによって引き起こされる感染症で、特に若い猫や免疫力の低い猫が感染しやすいです。重篤な症状を引き起こし、しばしば致命的となります。

■猫白血病(FeLV)

猫白血病ウイルスは、猫の免疫システムに深刻な影響を与え、感染症や癌の発症を引き起こすことがあります。野良猫が他の猫と接触することで感染するリスクがあります。

■猫エイズ

猫エイズウイルスは、猫の免疫システムを弱める感染症です。感染猫は他の病気にかかりやすくなり、野良猫は他の猫との闘争により感染するリスクが高まります。

■猫パルボウイルス感染症

猫パルボウイルスは、特に子猫にとって致命的な感染症です。激しい下痢や嘔吐、脱水症状を引き起こします。猫同士の接触や糞便による感染が一般的です。

■猫カリシウイルス感染症

猫カリシウイルスは、上気道感染症や口内炎を引き起こすウイルスです。野良猫は鼻や口からの分泌物によって感染します。

■猫ヘルペスウイルス感染症

猫ヘルペスウイルスは、鼻や目の感染症を引き起こします。ウイルスは猫同士の接触や空気中に浮遊する粒子を介して感染します。ストレスが免疫力を低下させ、感染リスクを高めることがあります。

■外部寄生虫

野良猫は、ノミやダニなどの外部寄生虫にさらされるリスクが高いです。これらの寄生虫は皮膚のかゆみや皮膚炎を引き起こすことがあります。

■内部寄生虫

猫は、線虫、鉤虫、回虫などの内部寄生虫に感染することがあります。これらの寄生虫は、消化器系や肺に寄生し、栄養不良や貧血を引き起こすことがあります。

■猫ウイルス性鼻気管炎

猫ウイルス性鼻気管炎は、猫の上気道感染症を引き起こします。咳、くしゃみ、鼻水、目の充血などの症状が現れます。感染は空気中の粒子や接触によって広がります。

■猫ウイルス性下痢

猫ウイルス性下痢は、ロタウイルスやコロナウイルスによって引き起こされる感染症です。下痢や嘔吐が主な症状で、脱水症状に注意が必要です。

大事なネコちゃんと野良猫が接触しないようにする工夫

猫は基本お家で飼うのが基本ですが、外から野良猫が庭やベランダに入ってきて飼い猫ちゃんと接触!なんてこともありえます。野良猫がフラフラと敷地内に入ってこないようにできる工夫を見ていきましょう。

ネコ忌避剤によるブロック

市販のネコ忌避剤を利用するのが最も効果的です。忌避剤はネコが嫌がる臭いや成分を含ませたもので、野良猫の侵入を防ぐ効果があります。

構造物で物理的に侵入をシャットアウト

柵をつける、大きめな砂利を敷く、棘のある植物を植える、トゲトゲシートで進入路を防ぐ。

上記のような物理的な方法も野良猫の侵入を防ぐのに効果的。

野良猫が侵入したときに追い払う方法

水をかける、大きな音を鳴らす、センサー式の超音波発生器を使う。

これらの方法はノラネコが侵入してきたときに効果的です。

参考:埼玉県 保健医療部 動物指導センターより
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0716/doubutu-shitumonn-nekoganiwanihaiaranaihouhou-1.html

まとめ

野良猫の病気や感染症に対する予防策としては、適切な飼い主が見つかるまで保護施設でのケアが望ましいです。また、猫の定期的な健康診断やワクチン接種、飼い猫と野良猫の接触を避けることも重要です。地域猫活動やTNR(捕獲・避妊去勢・リリース)プログラムを通じて、猫の生活環境を改善することが望ましいといえるでしょう。

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