ネコの毛並みが悪い原因は?栄養失調や病気が隠れていることも

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「毛にツヤがなくてパサパサしている」

「毛が固まって割れているように見える」

このようにネコの毛並みに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

毛並みが悪い原因は、元の毛質やブラッシング不足だけではありません。今回は毛並みが悪くなる原因について解説します。

ネコの毛並みが悪いと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。



ネコの毛並みで何がわかる?

ネコの毛並みを見ると、健康状態や栄養状態がわかります。野良猫の毛を見てパサパサだと感じたことがある方もいるでしょう。

屋外では猫風邪をひいたり十分な栄養を摂れていなかったりする子が多く、毛並みが悪くなりがちです。

室内で適切にお世話されているネコは、ブラッシングをしていなくても毛並みが良いことが多いです。もし毛並みが悪くなったと感じたのであれば、なにか重大な問題があるかもしれません。

ネコの毛並みが悪い原因

ネコの毛並みが悪い原因として、次のようなことが考えられます

  1. 栄養不足
  2. 病気
  3. 寄生虫
  4. 老化
  5. ストレス
  6. 乾燥
  7. グルーミング不足

予想もしていない原因が潜んでいるかもしれません。当てはまるものがないか、確認してみましょう。

栄養不足

ダイエットを始めた、フードを変えたなどの場合は栄養不足の可能性があります。極端にフードを減らしたことで栄養が足りなくなることが考えられます。

健康的に減量するために、ダイエットは適切な方法・ペースで行いましょう。

また安価なフードは、植物性タンパク質が原材料になっている場合も多く、上手に消化吸収できていないこともあります。

ネコの食事には動物性タンパク質が適しているため、フードの原材料を確認してから購入しましょう。

病気

毛並みが悪いのは、慢性的な病気が隠れているサインのおそれもあります。毛のツヤがなくなってパサパサしていると感じたときは、次の病気を疑いましょう。

 毛並みの悪さ以外の症状
腎臓系食欲不振、嘔吐、下痢、便秘
消化器系多飲、多尿、嘔吐、下痢、脱水
内分泌系食欲増進、多飲、多尿、嘔吐、下痢、脱毛

ネコの慢性的な病気は、かなり進行するまで気づけないことも少なくありません。しっかりご飯を食べているのに、毛並みが悪いといった症状があった場合はまずは病院に行きましょう。

寄生虫

寄生虫がお腹の中に住みつくことで栄養不足が起こり、毛並みが悪くなります。虫が寄生すると栄養が吸収されなくなるためです。

嘔吐や下痢を繰り返したり、便秘になったりします。重症化すると貧血を引き起こすことも。

ネコに寄生する虫は、回虫がもっとも多いです。便に虫が混ざる場合もありますが、出てこないこともあるため、原因不明の下痢症状などが続けば病院に行くのが安心です。

ストレス

ストレスが原因で毛並みが悪くなることもあるようです。体調不良からくる変化だと考えられますが、ストレスだろうと決めつけて自宅で様子を見続けるのは好ましくありません。

ひとりでストレスが原因だと決めつけずに、病院に行きましょう。検査をしても何も問題が見つからなかった時に、はじめてストレスが原因だと判断できます。

乾燥

冬には空気が乾燥して毛がパサつくことも。病気や栄養失調がないのに毛のパサつきが治らないときは、乾燥が原因かもしれません。

部屋の加湿をして、毛並みが変わるかを観察してみましょう。

グルーミング不足

グルーミング不足で毛並みが悪くなる場合もあるため、グルーミングの頻度が減っていないか確認してみましょう。

グルーミング不足には次のことが考えられます。

  • 病気
  • 老化
  • 肥満

口内炎などができて、口が痛いためグルーミングをしなくなることもあります。まずは口の中を観察するのがよいです。

老化によってもグルーミングの頻度は減ります。体力が落ち、だんだんと活動が減っていく過程で、グルーミングもしなくなっていくためです。

また、肥満が原因のことも。これは脂肪が邪魔をして上手にグルーミングできない、身体を動かすことが面倒などの理由です。

日中の行動を観察して、グルーミングをどのくらいしているかチェックしましょう。

ネコの毛並みが悪いときの対策

ネコの毛並みが悪いときは、下記の対策をとりましょう。

  • こまめなブラッシングをする
  • フードを変える
  • 部屋を加湿する
  • ストレスを与えない
  • 病院に行く

まずはこまめなブラッシングや、部屋を加湿するなどの簡単な方法を試してみましょう。これで毛並みが戻るようなら心配はあまりありません。

ただしこれでツヤが出なかった場合は、フードを見直したりストレスの原因を取り除くなどの対策が必要です。効果がわかるまでに時間がかかるため、並行して病院受診もしましょう。

もし病気で毛並みが悪くなっている場合は、家で様子を見ている間に進行するおそれがあるためです。まずは受診して原因を特定してから対策を行うことが大切です。

まとめ

ネコの毛並みの悪さには、栄養失調や病気が隠れている可能性があります。ブラッシングなどのケアをしても良くならないときは、病院を受診して相談してみるのがおすすめです。

普段からしっかりケアをすることで、些細な変化にも気付けるようになります。たくさん撫でたりブラッシングをしたり、コミュニケーションを多くとりましょう。

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