猫が体を痒がるときの対策は、原因によって異なりますが、一般的には以下の3つが挙げられます。
ノミダニ予防薬の使用
ノミやダニは猫の皮膚に寄生してかゆみやアレルギーを引き起こします。ノミダニ予防薬は、首元にぽちょんと垂らすタイプや飲み薬タイプなどがあります。年に1回は動物病院を受診し、完全室内飼いの猫でも必ずノミダニ対策をするようにしましょう。
食事療法
食べ物に対するアレルギーは、かゆみの原因の一つです。アレルギーの原因となる食材を特定し、除去することでかゆみを改善できる場合があります。
アレルギー用のフードや低アレルゲンのフードなどを試してみましょう。また、食事以外にも花粉やハウスダストなどに対するアレルギーも考えられます。可能であれば、獣医師に血液検査や皮膚検査をしてもらいましょう。
特に、ペットが口にするものは、素人目だとなにがどういいのかもよくわからないケースが多いです。知り合いに「これいいから!」と勧められたフードも実は体や皮膚に良くないということもあります。もちろん、猫にも個性がありますので、知り合いのネコちゃんにあったものがうちの猫に合うかどうかはわかりません。かかりつけの獣医師さんに自分の猫にあうフードなどを聞いてみるのもいいかもしれませんよ。
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応急処置として
猫が掻きむしるほどかゆがっているときは、冷やすことが応急処置になります。冷やしたタオルをやさしくあてて、ブラッシングなどは避けるようにしましょう。過度なブラッシングによりかゆみの患部が傷つき、かゆさが酷くなってしまうこともあります。猫が痒がると掻いてあげたい気持ちになりますが、ネコちゃん自身のためにそれはぐっと我慢しましょう。
また、皮膚保護服やエリザベスカラーなどを使って、掻き壊しや舐め壊しを防ぐことも大切です。かゆみがひどくなると、傷つけたり感染したりする恐れがあります。エリザベスカラーもペットショップや通販サイトで手に入りますのでぜひ試してみてくださいね。皮膚が弱いネコちゃんの場合、猫自身が患部を舐めることでかゆみに繋がるケースも少なくありません。かゆみの原因や程度によっては、獣医師に相談したほうが良い場合もあります。
他にも猫がかゆがる原因があるかも…
猫がかゆがる主な原因を3つ紹介しました。とはいえ、かゆみの原因すべてがこの3つに当てはまるというわけではありません。素人目ではわからない痒みが原因となっている場合もあります。例えば皮膚疾患などもそれにあたります。赤みが出たり、蚊にさされたような腫れができてくれればまだわかりやすいのですが、中には外から見ても全くわからないケースも…。そういったときは早めに獣医さんに見てもらうに越したことはありません。
痒がっているときにお風呂に入れてもいい?
どうしても人間の感覚で、痒がっているときはシャワーを浴びせたり、お風呂に入れるといいと考える人も多いようです。しかし、それが逆効果になってさらに痒みが増してしまうこともあります。その理由として考えられるのがストレスです。ストレスを受けやすい性質を持っている猫は、お風呂やシャワーでも大きな負荷を抱えがち。そもそも、猫は犬と違ってグルーミングという自分の体や毛並みをきれいにする所作を持ち合わせています。比較的、皮膚は清潔に保たれているケースが多いので、余計なストレスを与えることでさらに痒みが酷くなってしますケースもあります。気をつけましょう。