猫の体温の測り方、自宅でもきっちり体温管理を!

この記事は約7分で読めます。

猫好きの皆さん、こんにちは!皆さん、かわいいねこちゃんの体温って上手に測れる自信はありますか?なかなか見落としがちな猫の体温…今回の記事では、猫の体温について掘り下げてみたいと思います。



猫の平熱は38.5〜39.2℃!人間で言う微熱くらい

まず始めに、猫の平均的な体温は38.5℃ – 39.2℃と言われています。この数値は人間の平均的な体温36℃代より少し高いですね。チョット微熱かな?と感じるくらいの体温です。

人間と猫の平熱の違いは、猫が哺乳類の中でも特に活発な動物であるためだと言われています。高い体温は、猫の素早い身体の動きと連動しているものなのです。

では、なぜ猫はこの体温を維持できるのでしょうか。その大きな理由は猫の基礎代謝が高いからです。猫は体温を一定に保つためにエネルギーを消費し、体内で熱を生成します。この過程は「恒温性」と呼ばれており、これにより猫は人間が耐えられないような寒さの中でも強く生き抜くことができます。

猫の急激な体温の変化には要注意!

しかし、猫の体温が常に一定であるとは限りません。猫の体温は、その活動レベルや環境によって多少変動します。例えば、寒い冬には体温が若干下がり、活動的な時期や暑い夏には体温が上がることもあります。人間と同じ恒温動物ですのでそれは当たり前のことですね。

また、猫の体温が極端に高くなったり低くなったりすると、それは猫ちゃんの健康に異常がある可能性があります。体温が高すぎると発熱、低すぎると低体温症となり、どちらの状態も動物病院に連れて行くべき事案です。

自宅で上手に猫の体温を測る方法

さて、あなたが猫ちゃんの体温を測定したいと思ったとき、どうすればよいでしょうか。一般的な方法は、耳または肛門に体温計を挿入することです。しかし、これは非常にデリケートな作業であり、正しい方法で行わないと猫を不快にさせたり、ストレスを与えてしまったり、場合によっては怪我をさせたりする可能性があります。

では自宅で安全に猫ちゃんの体温を測りたいあなたのために、その方法について詳しく紹介していきたいと思います。

上手な猫ちゃんの体温の測り方

まず最初に、猫の体温を測るための道具を揃えましょう。必要なのは、デジタル体温計と、体温計に塗るための潤滑油(獣医師から推奨されたもの)です。デジタル体温計は速く、正確な測定が可能で、音声ガイダンスやビープ音で測定終了を知らせてくれるので、非常に便利です。

下記におすすめの体温計を掲載します。Amazon、楽天で購入できますのでお好きな方をお買い求めください。


次に、体温を測る前に猫ちゃんをリラックスさせることが重要です。ストレスは体温に影響を与える可能性がありますので、できるだけ猫が落ち着ける静かな環境を用意するといいです。例えば、落ち着いた場所で撫でてあげたり、お気に入りのおもちゃで遊んであげるといいですね。

ここでは肛門に体温計を挿れるタイプの方法を紹介します。

  1. 愛猫がリラックスしているときを見計らい、まずは体温計に潤滑油を塗ります。
  2. 猫の尾をゆっくりと持ち上げ、体温計の先端を猫の肛門にゆっくりと挿入します。深く挿入する必要はありません、約1cm程度で十分です。
  3. 体温計がビープ音を鳴らすまで、または指示に従って、しっかりと体温計を保持します。抵抗する猫を無理に押さえつけると怪我をさせる可能性があるので、落ち着いて優しく接することが大切です。
  4. 測定が終わったら、体温計をそっと抜きます。そして、直ちに体温計を清潔に拭き、次回の使用に備えて清潔な場所に保管してください。

上記が体温を上手に測る方法ですが、注意点がいくつかあります。まず、体温測定は猫にとって非常にストレスフルな体験になり得ます。したがって、愛猫の反応をよく観察し、必要以上のストレスを与えないように注意してください。また、体温が38.5℃ – 39.2℃を超える、またはそれよりも低い場合は、すぐに獣医師に連絡しましょう。

最後に、体温測定は猫の健康管理において重要な要素ですが、定期的な獣医師による健康チェックも忘れないようにしましょう!

猫の体温が急激に上がったときに考えられる原因と対策

愛猫の体温が急に高くなった場合の対処法について見ていきましょう。

まず、猫の体温が急に高くなる一番の原因は「発熱」です。病気や感染症が体に影響を及ぼし体温が上昇している可能性があります。感染症はバクテリアやウィルスからくるもので、これが体内で増殖すると免疫システムが反応し、結果として体温が上がるのです。

その他にも、怪我、自己免疫疾患、薬物反応、脱水症状、熱中症などが体温上昇の原因となることがあります。また、極度のストレスや怖れも体温の一時的な上昇を引き起こすことがあります。

では、愛猫の体温が急に上昇した場合、わたしたちはどのように対処すべきでしょうか。

まず、最も重要なのは落ち着いて行動することです。適切な対処をするためには、自分自身が冷静でいることが必要です。体温が急上昇しているとき、猫は通常、不快感を感じるか、または痛みを感じています。そのため、彼らを安心させ、なるべくストレスを与えないようにしましょう。

次に、すぐに獣医師に連絡します。体温が急激に上昇すると、猫の生命に直接的な危険をもたらす可能性があります。獣医師は猫の症状を診断し、必要な治療を行うことができます。

体温が高いときに、猫が脱水症状になることもあります。そのため、獣医師から特に指示がない限り、清潔な水を常に提供しましょう。ただし、猫が意識を失っている場合や、異常な呼吸をしている場合は、水を飲ませるのは避けて、すぐに獣医師に連絡しましょう。

猫の脱水症状については下記にも詳しくまとめています。是非ご参考ください。

最後に、体温が上昇した原因を特定するために、猫の日常的な行動、食事、排泄のパターン、そして最近の変化(新しい食事や薬の投与等)についての情報を獣医師に伝えるようにしましょう。これらの情報は、正確な診断を助け、最適な治療計画を立てるのに役立ちます。

猫の体温が急激に下がったときに考えられる原因と対策

次に愛猫の体温が急に下がったときの原因と対策についてみていきましょう。わたしたちが愛猫の体温を常にチェックし、その変化に敏感でいることは、愛猫の健康を守るうえで非常に重要なことです。

まず、愛猫の体温が急に下がる主な原因を理解しましょう。一つ目の大きな要因は「低体温症」です。これは、猫が冷たい環境にさらされているときや、病気、老齢、栄養不足など体力が弱っているときに発生します。さらに、手術後や怪我の後など、体がストレスを受けているときも体温が下がる可能性があります。

ではこのような状態になったとき、どのようにして愛猫の体温低下に対処すればよいのでしょうか。以下に方法をまとめます。

  1. 安定した環境:まず、愛猫が安定した暖かい環境にいることを確認してください。これは体温低下のリスクを低減させる上で最初のステップです。特に冬季には、家の中が暖かく保たれていることを確認してください。
  2. 獣医師への連絡:愛猫の体温が急激に下がった場合、すぐに獣医師に連絡することが重要です。体温の急激な低下は重大な健康問題を示す可能性があり、すぐに適切な医療措置が必要です。
  3. 温暖化:安全に行える範囲で、猫を暖めるために毛布やタオルを使用します。ただし、体温が急に下がった猫を無理に暖めようとするとストレスやショックを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

猫の体温低下はしばしば深刻な健康問題を引き起こすこともあり、即時に適切な対応が必要となります。愛猫の健康と安全を守るために、これらの知識と対策を心に留めておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました